- 東京都現代美術館は、木場公園に面した光のふりそそぐ明るい南側の廊下を軸に、3フロアの展示室をそなえた大きな美術館です。現代美術と一口に言っても、心なごむ風景画、木のぬくもりが感じられる彫刻、また色鮮やかな版画や天井からぶら下がる大きな布のプラグなど様々な作品が置かれています。
廊下のつきあたり左側が常設展示室の入り口です。1階では第2次世界大戦が終わった1945年から年代別に美術の流れをたどることができ、知っていそうで知らない日本の現代の歴史も感じられます。3階では1部屋ごとにおもしろいテーマや1人の作家さんの作品を集めています。
常設だけでもとても広いので、全て観て回るとくたびれてしまうかもしれません。展示室の受付で事情を話して退場すれば一回だけ再入場が可能なので、お昼ごはんや木場公園での遊びをはさんでゆっくり鑑賞してはどうでしょう。
またガイドが充実しているのもこの美術館の特徴です。建物の入口すぐの受付では「MOT観光マップ」という子ども
向けの館内案内がもらえます。これを片手にお子さんと探検にでかけてはいかがでしょう。美術館ではどんな人が働いていますか?学校や家とどんなところが違うでしょうか?
また常設展示室の受付では収蔵品を解説した「ジュニアガイド」がもらえます。こちらは小学校高学年から中、高生くらいを対象にしたもので、大人のニーズにも十分応えられる内容です。
その中でもとくにおすすめなのが、ピンクのしましまとマリリン・モンローが表紙の「ジュニアガイド3人の気配」。
「人」という身近なことがらを扱った作品をとりあげて、作品が私たちに投げかけてくるメッセージのヒントをわかりやすく伝えてくれます。
展示を見た後には、図書館や映像ギャラリーなども覗いてみてはどうでしょう。
一度で全て見ようと気負わずに、繰り返し訪れていろいろな楽しみ方を発見してほしい美術館です。
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- おすすめ人 西田 真奈
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